長い間のストレスで“うつ”から抜けられないというクライエント様から、カウンセリングのお申し込みをいただきました。
お話を伺っていると、あるコミュニティにいて、そこでの文化とご自身の感性がズレていたため、
「あなたがおかしい」
などと言われて、自分軸を無くしてしまわれたご様子でした。
こういう時は、責められることによって受ける傷と、「自分がおかしいのではないか」と、自分で自分を責めることによって負う傷という2つの傷ができてしまいます。
実はこの後者が思いのほかキツイのです。
誰かからの攻撃は、その人に物理的にコンタクトを取らない様にすれば、受けずに済ますこともできるかもしれませんが、自分が自分を責めるのは、昼夜問わず、24時間襲ってきます。そして自分の存在の尊さを脅かします。
もし仮に自分に非があったとしても、それを反省したり、誰かを傷つけたなら相手に謝ったり、次に活かすための方策を練ったりすることは必要ですしとても大事です。
でも責めることは全くいいものを産みません。
“うつ”ならうつ状態を悪化させます。治療をしていても良い方向に向かってくれません。回復を遅らせてしまうのです。
じゃあ、自分を責めるのをやめてみよう!
そう考えが方向転換できる場合はよいのですが、トラウマを受けてしまっていると頭ではやめたいと思っていてもどうしてもその思考が襲ってきて自分を責め続ける、よいうことが起きます。トラウマは出来事に圧倒された時に受けやすいので、無力感を伴う様になってしまうからです。
こうした場合はトラウマの治療が必要になります。トラウマにはトラウマの治療法があります。自分を責めるぐるぐる思考が止まらない方は、トラウマの治療を受けられることをオススメします。
今回お申し込みいただいたクライエント様にももちろんFAPを受けていただきました。
1回目から効果は出はじめ、3回目くらいから人に対する恐怖もなくなってきて心から自分でよかった…!と思える様になったと仰られていました。
そして“うつ”の長いトンネルを抜けられた様です
見える世界が変わってきます
感じ方が変わってきます
危険で不安しかなかったこの世と人生に“自分”というものが視野の真ん中に入ってきます。そして、自分が自分の味方になれる、自分が自分の理解者になれる。それができたら、自分の人生を、自分で豊かな彩りにできるのです。
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2020年4月
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